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エアバス、A321XLRの受注伸ばしMOM市場刈り取り
パリショー3日目までに計260機の大量受注獲得
【仏パリ発=伊藤学】エアバスが去る6月17日(仏現地時間)にローンチしたばかりのA321XLRの受注が好調だ。ショー3日目となった6月19日も、A321XLRはしっかりと受注数を伸ばすことに成功した。単通路機最長の航続距離を誇るA321XLRはこの日、アメリカン航空から50機、米国のインディゴ・パートナーズから50機(うち18機分はA320neoの既存契約から切り替え)、カンタス航空から36機(うち26機分はA320neoの既存契約から切り替え)の発注を獲得することに成功した。
今年のパリショーのスタートはエアバスによるA321XLRローンチという話題に沸いたとはいえ、滑り出しは静かなものだった。最大のライバルであるボーイングお初日の旅客機受注はゼロ。貿易紛争による世界経済の減速感や737MAX問題など、航空業界を取り巻く環境は、エアラインが新規発注を逡巡するに十分な材料だ。しかしながらそうした雰囲気を吹き飛ばしたのはA321XLRだった。
※画像=エアバスがローンチしたA321XLRが好調。MOM市場の需要を着実に刈り取っている(提供:エアバス)