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2019.06.21

WING

ロシアTu-95爆撃機2機が領空侵犯

南大東島と八丈島上空で2回侵入

 防衛省は6月20日、ロシアのTu-95爆撃機2機による領空侵犯を発表した。侵入回数は2回で、同ロシア機2機が対馬海峡から東シナ海へ飛行した後、太平洋側から北上する際に発生した。
 2機のTu-95の動きとしては、対馬海峡を通過後、台湾方向へ飛行。その後、南西方面を北上するかたちで飛行し、午前8時53分から約3分間、沖縄県南大東島領海上空へ侵入した。この際、ロシア機はすぐに進路を変えて領空内から退去している。その後、日本列島と並行するかたちで北東方向へ飛行したが、午前10時21分から約2分間、東京都八丈島領海上空で2機のうち1機が領空をかすめるように侵入。侵入機はそのまま領空を退去して、北海道方向へ飛行したというもの。
 防衛省・自衛隊は、前述のロシア機の動きに対し、航空自衛隊の戦闘機を緊急発進させるなどして対応、領空侵犯したロシア機に対して通告・警告を行っている。
 ロシア機の行動は今のところ不明だが、何らかの任務または訓練を行っていたものと思われる。
 なおロシア・タス通信は、当該ロシア機が
日本の領空を侵犯した事実はないとしている。

 

※写真=防衛省・自衛隊は6/20午前にロシアTu-95 2機が2度にわたり領空侵犯したと発表した(提供:防衛省)

※画像=ロシア機の飛行経路(提供:防衛省)

※画像=領空侵犯時の飛行経路(提供:防衛省)

※写真=防衛省・自衛隊は戦闘機の緊急発進等で対応し、ロシア機に対して通告・警告を行った(提供:防衛省)