ウイングトラベル
地方への外国人旅行者増が地域消費拡大に寄与
政府、2019年度版の観光白書を閣議決定
政府は6月21日、2019年度版の「観光白書」を閣議決定した。2018年度は訪日外国人旅行者数は前年比8.7%増の3119万人となり、3000万人の大台を突破した。一方で日本人の宿泊旅行は4億2043万人泊となり、昨年から2.2%減となった。日本人の海外旅行者数は前年比6.0%増の1895万人となり過去最高を更新した。国内旅行については、豪雨や地震などの自然災害が相次いだことや台風や猛暑などの天候要因の影響により、宿泊旅行、日帰り旅行とも減少する結果となった。
また、今年の白書では「すそ野が広がる観光の経済効果」をテーマに地方を訪問する外国人旅行者や地方での旅行消費が増加していること。また、宿泊業の雇用・賃金・生産性が伸びていることなどを紹介している。それとあわせて外国人旅行者の増加が国内の観光地に与える影響の分析や、観光客による混雑等の課題に対する各地域の取り組みの紹介などを掲載した。
国際観光客数ランキング、11位相当に
空路・海路限定では6位、観光収入は8位相当
アウトバウンドは過去最高の1895万人
若者の需要喚起や業界と連携した振興策強化が課題
地方部を訪問する訪日客が1800万人に
コト消費取り込みで大きな経済効果をもたらす
訪日客増加で街の賑わい創出など波及効果
観光施設混雑や宿泊費高騰が国内旅行阻害要因にも
※写真=訪日外国人に人気のバックカントリー・スキー