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2019.06.24

WING

アリアン、ESAの木星氷衛星探査機打上げ受注

2022年以降打上げ、7年半後に木星に到着予定

 アリアンスペースはこのほど、欧州宇宙機関(ESA)の木星氷衛星探査機JUICE(Jupiter Icy Moons Explorer)の打上げ契約を受注したことを明らかにした。打上げ時質量約6トンの大型探査機JUICEは2022年中頃に打上げ予定で、打上げ機はアリアン5または開発完了していればアリアン64の可能性もあるという。
 地球から6億キロメートル離れた木星を目指すJUICEは、地球脱出軌道に投入され、その後、地球、金星、火星の重力を利用して加速するスイングバイを繰り返して約7年半後の2029年に木星に到達、木星周回軌道に投入される予定。木星軌道上から木星本体とガニメデ、エウロパ、カリストの3個の大きな木星衛星(木星の月)の接近観測を複数回実施し、最終的には木星最大の衛星ガニメデの周回軌道に投入され、2033年6月に最終ミッションを終了する計画となっている。

※画像=木星氷衛星探査機JUICEと木星(中央)、イオ、エウロパ、カリストの3個の衛星(左より)、最大の衛星ガニメデ(手前)のイメージ合成図。JUICEはESA提供、天体はNASA、ESA、BDL等の観測映像を使用(提供:ESA)