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2019.07.03

ウイングトラベル

東京の外国人旅行者数、3.4%増の1424万人  

18年は国内旅行者数も2.5%増と好調、分散課題

 東京都がまとめた2018年(1〜12月)の東京都観光客数実態調査によると、訪都外国人旅行者数は前年比3.4%増の1424万3000人となり、過去最高を更新した。日本を訪れた訪日外客数3119万人のうち、45.6%が東京を訪問した計算となる。また、2018年の訪都国内旅行者数は、2.5%増の5億3649万6000人となり、大きな自然災害がなかった東京の国内観光は伸びたことがわかった。
 訪都外国人旅行者数の推移をみると、2004年〜2012年までは400〜500万人台で推移。2012年以降は政府のビザ緩和などを背景に、2〜3割の高い伸びを示し、2014年に30.3%増の約887万人、2015年に34.0%増の約1189万人と初めて1000万人の大台を突破した。ただ、2016年以降は徐々に伸びが鈍化し、2016年は10.2%増の約1310万人、2017年は5.1%増の約1377万人、2018年は3.4%増の約1424万人と、小幅な伸びにとどまった。
 東京に限らず、訪日外客数全体でも伸びは鈍化している。伸び率では2015年の47.1%増をピークに伸びが緩やかになり、2018年は8.7%増と一桁台の伸びにとどまった。インバウンドは急成長の時代から踊り場に差し掛かっており、経済効果や外交的効果など中身が問われる次のステージへと移りつつあることが伺える。

 

 宿泊客数は4.2%増、都内在住者は10.2%増
 外国人は宿泊客3.3%増、日帰り客3.8%増

 同調査は、観光地点や行祭事・イベント別の観光入込客数(延べ)を算出するための「観光地点等入込客数調査」と、観光入込客数と観光消費額を推計するための「観光地点パラメータ調査」を組み合わせて調査推計しているもの。
 それによると、観光地点への観光入込客数(延べ)は4.8%増の11億7500万人、行祭事・イベントへの観光入込客数(延べ)は14.2%増の6500万人となり、とくに行祭事・イベントへの来訪者が増えた。

 

 18年の東京都観光消費額、3.3%増の約6兆円

 こうした結果、2018年の東京都の観光消費額は、合計で3.3%増の6兆361億3100万円に達したと推計した。内訳は、都内在住者が4.1%増の1兆8585億8700万円、道府県在住者が1.9%増の2兆9808億5100万円、外国在住者は5.4%増の1兆1966億9300万円と推計した。
 なお、観光消費額とは、東京都を訪れた観光入込客の都内での消費総額。

 

※写真=東京の国内旅行者数、外国人旅行者数の推移(東京都統計資料より)