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2019.07.04

ウイングトラベル

ドイツ、オーストリア、スイス政観が共同セミナー

各国の日本人客数の現状と最新観光素材を紹介

 ドイツ観光局、オーストリア政府観光局、スイス政府観光局は7月3日都内で旅行会社向けの合同セミナーを開催した。当日は3政府観光局からそれぞれのデスティネーションに関する最新情報が提供された。また、3カ国の交通アクセスを担うルフトハンザグループとレイルヨーロッパも参加し、プレゼンテーションを行った。

 

 JOTC前欧州部会長の古木氏があいさつ
 食に関する新たな需要喚起策を今月発表

 セミナー冒頭ではJATAアウトバウンド促進協議会(JOTC)の欧州部会長を今年5月まで務めていた古木康太郎グローバルユースビューロー会長があいさつに立った。
 古木会長は「日本からのヨーロッパ旅行需要は着実に伸びている。JOTCとしてもヨーロッパ美しい村30選や美しい街道20選といった需要喚起策を行ってきた。これらに加えてヨーロッパの食を切り口とした新たな観光素材を選出し今月発表することにしている」とJOTCの活動を紹介した上で「知恵と工夫を出した企画を作ることができれば旅行者はついてきてくれる。是非今回のセミナーでツアー造成のヒントを見つけ出してもらいたい」と語った。

 

 スイス政観、ハイキングの魅力を訴求
 オーストリア政観、増便効果で訪問者数23.1%増

 スイス政府観光局からは今年の夏のプロモーションテーマとして「ハイキングの魅力」を訴求。スイス国内にある多彩なトレイルコースを紹介。また、スイス国内は鉄道を始めとした公共交通インフラが充実している点をアピールした。さらに、最新の情報としてレトロ列車の運行や絶景とグルメを一度に楽しむことができる「フィンデルン・グルメパス」などを紹介。このほか、スイス・インターナショナル・エアラインズ(SWR)とストップオーバープログラムを実施していることを説明した。
 オーストリア政府観光局からは、オーストリア航空の成田−ウィーン線の増便や全日空の羽田−ウィーン線が新規就航したことにより、今年1〜5月の日本人訪問客数が前年比23.1%増の8万6800人と好調に推移している点を紹介した。さらに、今年は日本・オーストラリア友好150周年を記念して、オーストリアのモノツアー限定で「友好150周年記念ツアー」として紹介していることを説明した。さらに、若年層を中心とした旅行者層への観光素材訴求を目的にオーストリアでできる50のアクティビティを紹介する「マイ・オーストリア・バケットリスト」のプロモーションをスタートしたことを説明した。

 

 ドイツ観光局、商品造成にSNSの反応を参考に

 ドイツ観光局からは、昨年の日本人宿泊数が前年比4.0%増の約120万泊となり2年連続で前年実績を上回る結果となったことが紹介された。また今年は「音楽の国ドイツ」をテーマにプロモーションを行っていることを紹介。そうした中で手軽に楽しむことができる音楽イベントとしてベルリンフィルハーモニーの野外コンサートやランチコンサート、レーゲンスブルク大聖堂の少年聖歌隊によるコンサートを紹介した。

 

※写真=セミナーであいさつした、古木康太郎グローバルユースビューロー会長(前JOTC欧州部会長)

 

※写真=3カ国合同セミナーの模様