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2019.07.04

WING

JAL、エンブラエル機の整備訓練でVR活用トライアルを実施

エンジン試運転工程で操作取得が向上するか検証

 日本航空(JAL)は7月3日、整備士が国家資格を取得する際の訓練の一部で仮想現実(VR)を取り入れた訓練のトライアルを実施すると発表した。
 対象となるのはエンブラエル170型機と190型機の整備士養成訓練で、7月から9月の間、座学からコックピット模型訓練を経て、シミュレーター訓練を行うという従来の訓練の中にVR教材を追加することで、操作の習得が向上するかを検証するとのこと。
 今回のトライアルで使用するVR教材は、JALと東芝インフラテクノロジーが実機の整備訓練教官の監修を受けて開発。整備作業の際に必要となるエンジン試運転の工程をCGで再現し、実際の音声や計器の動きが忠実に再現されている。このため、整備士は実際に体を動かしながら、時間や場所を問わずエンジン試運転作業を学ぶことができる上、訓練後にはテストモードで動作の正誤確認が可能で、自身の習熟度を確認しながら効果的に学習できるとしている。

※写真=コックピット模型訓練の段階でVR教材を追加し、操作習得が向上するかを検証する(提供:日本航空)