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2019.07.08

ウイングトラベル

南アフリカ観光局、プロモ効果で日本市場に勢い

ラグビーW杯や五輪効果でさらなる拡大期待

 南アフリカ観光局は7月5日、都内で「南アフリカ観光局トレードワークショップ東京2019」を開催した。今回のワークショップには、南アフリカのラグジュアリーホテルやサファリロッジ、ワインエステート、航空会社、オペレーターを含む37社・団体が参加した。内訳は、宿泊・観光施設16、地域観光促進団体3、オペレーター9、航空会社8、その他1。これらに南アフリカ観光局を含む合計38社・団体が商談ブースを出展した。また、南アフリカの観光産業の日本市場への関心はこれまで以上に高まっており、7月8日にはクワズール・ナタール州に特化した旅行セミナーも日本で初めて開催される。
 南アフリカの日本への関心の高まりの背景には、収益性の高い市場としての期待がある。南アフリカ観光局によれば、昨年の日本人旅行者数は前年比0.5%増の2万7541人とほぼ横ばいだったが、観光消費額は17.5%増の約4億ランド(約30億円)に増加。今年に入っても1月は65%も増加。1月〜4月の累計でも12%増を記録し、南アフリカ観光産業の収益に貢献している。
 トレードワークショップの開催に際してメディア・ブリーフィングを行った南アフリカ観光局のアジア太平洋地域ハブヘッドのマンスール・モハメッド氏は、「今年初めからの一連のプロモーションに1億2500万円を投じた。その結果、1月〜4月の観光消費額の全世界平均の伸びが6%にとどまる中で日本市場は2倍の12%まで増える成果を上げることができた」と日本市場の手応えを説明した。
 来年以降のさらなる伸長にも期待を高めており、マンスール氏は「今年日本で開催されるワールドカップラグビー大会には南アフリカも参加し、大会を通じて南アフリカの認知度も高まり日本との交流拡大を後押しすると期待している。来年の東京オリンピックでも同様の効果が期待できる」としている。
 南アフリカ観光局本局で日本を含むアジア・オーストラリア・中近東を統括するリージョナル・ジェネラルマネージャーのハネリ・スラバー氏は、「日本人旅行者が共感できる日本人のためのコンテンツを用意する対日本市場プロジェクトに取り組んでおり、新たなプロダクト作りを進めているところだ」と述べ、本局サイドでも日本市場拡大を積極的に後押ししていることを説明した。

 

※写真=マンスール・モハメッド氏と南アフリカ観光局リージョナル・ジェネラルマネージャーのハネリ・スラバー氏

 

※写真=ワークショップーの様子