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「あたご」型護衛艦能力向上の器材調達契約
装備庁、FMSで米海軍省と契約
防衛装備庁は去る5月、「あたご」級護衛艦の能力向上(器材等調達)1式について、米海軍省と74億8255万5960円で契約した。
これはイージス艦「あたご」級の弾道ミサイル防衛能力付加による能力向上のためのイージス・システム改修用器材等の調達契約である。
「あたご」および「あしがら」の2隻からなる「あたご」級護衛艦は完成時には弾道ミサイル対処能力がなく、後日改修により能力を付加している。「あたご」は既に改修を終わり、弾道ミサイル模擬標的実射試験も完了していることから、これは「あしがら」搭載分の契約とみられる。2019年度契約予定品目ではFMS契約品目は公表されていないが、2017年度補正予算に「あしがら」の改修費が計上されており、その一部とも考えられる。また、「あしがら」は既に三菱重工長崎造船所に入渠しているので、実射試験関連とも考えられる。あるいは、「あたご」、「あしがら」双方の部品が含まれる可能性もある。