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2019.07.12

WING

エンブラエル、新ビジネスジェット「プリーター600」初納入

欧州顧客に引渡し、大陸間無着陸可能な長距離性能を持つ

 エンブラエルは先頃、新しいスーパーミッドサイズクラスのビジネスジェット機「プリーター600」(Praetor600)の初号機を、サンホセ・ドス・カンポスの本社工場で、ヨーロッパの非公表顧客に引渡したことを明らかにした。同機は2018年10月のNBAA-BACEショーで発表され、わずか6ヵ月で型式証明を取得、納入に至った。ロンドン?ニューヨーク間無着陸飛行が可能な大陸間長距離飛行性能を持つ。
 また、プリーター600はフライ・バイ・ワイヤ(電子制御操縦系統)を搭載した最初のスーパーミッドサイズのビジネスジェット機でもある。航続距離は乗客4名でNBAA計器飛行予備燃料規定で4018カイリ(7441キロメートル)、最大ペイロード、速度マッハ0.8で3719カイリ(6887キロメートル)とされる。エンジンはハネウェルHTF7500Eターボファン(推力7638ポンド)を2基地装備、コックピットには最新のコリンズ「プロライン・フュージョン」アビオニクス一式を備え、大型液晶ディスプレイと垂直気象表示、航空管制式表示の航空状況表示、ウインドシア・レーダー表示、合成画像誘導システムなど最新の航法飛行支援システムを装備している。

 

※写真=エンブラエルの最新ビジネスジェット「プリーター600」(提供:エンブラエル)

※写真=「プリーター600」のキャビン内部(提供:エンブラエル)