ウイングトラベル
ANA、9年ぶり国際線アッパークラスに新シート
隈研吾氏が監修、12機の777-300ERに搭載
全日空(ANA)は7月11日、国際線の新シートを報道陣に公開した。ANAが国際線ファーストクラス、ビジネスクラスに新シートを導入することは約10年ぶり。今回のプロダクトは、建築家の隈研吾氏と英国のデザイン会社のアキュメン(Acumen)が機内監修を担当。ANAによれば、先進的でありながらも、日本らしさを感じることができるプロダクトになっているという。
ANAは新シートを12機の777-300ERに搭載し、うち6機が新造機、残りの6機がレトロフィットとして搭載する。8月2日の羽田−ロンドン線(NH211便・212便)から、新プロダクトを搭載した機材の運航を開始する。
今回の新シートを搭載した機体の客室仕様は全212席。各クラスの座席数はファーストクラス8席、ビジネスクラス64席、プレミアムエコノミー24席、エコノミークラスが116席。
プレミアムエコノミーとエコノミークラスはANAが導入したばかりの787-10型機で採用している新シートを導入する。
新ファーストクラス、名称は「THE Suite」
ANA史上最大面積、世界初4K対応モニター
かつてのファーストのようなビジネスクラス
自宅でくつろぐ一時を演出「THE Room」
ビジネスクラスは全64席を設置して、その名称を「THE Room」とした。フランスのサフランが開発した新ビジネスクラスシートは、自宅でくつろぐような空間を演出。ビジネスクラスではANA史上初めてドア付きの個室型シートとした。全席で通路アクセスすることが可能となっており、全64席の半分を進行方向とは逆向きのシートとした。これによりスタッガード配置の良さを活かしつつも、スタッガードではどうしても生じてしまっていたデッドスペースを有効活用することができるようにし、100%空間を活かすことができるようになった。
※写真=新ビジネスクラス「THE Room」
※写真=ANA史上最大のビジネスクラス。座席の幅は従来比2倍
※写真=新ファーストクラス「THE Suite」
※写真=9年ぶりに国際線ファーストクラス、ビジネスクラス席を刷新したANA。隈研吾氏と共に日本らしさを随所に採り入れた