ウイングトラベル
米田KNT-CT社長、「商品の中身が一番大事」
国内大交流コンベンション、商品開発へ協力を
KNT-CTホールディングスは7月11日、「第8回国内大交流コンベンション」を開催し、全国の各自治体や関係機関から延べ約300名、KNT-CTグループ各社や各支店から約120名が参加し、新たな素材探しや新商品開発につなげるための商談会が行われた。商談会に先だって行われた講演会であいさつした米田昭正KNT-CTホールディングス社長は、「IT化が進み、OTAなど商品がウェブに乗ってきたが、我々総合旅行業にとっては、店舗で売ろうがウェブで売ろうが、商品の中身が一番大事」として、商談会を通じて各地域の魅力を深掘りした新商品開発への協力を呼びかけた。
米田KNT-CT社長は、「当社は一昨年に会社の組織を変えて、日本の地域を8つに分けて地域会社を作った。これは、地域に特化した良い商品を作りたいとの思いで分けたもの。皆様と一緒に深掘りした着地型商品を作っていきたい」と述べた。とくに、総合旅行業にとっては店頭、ウェブと販路の違いはあれど、「商品の中身が一番大事」として、全国各地の関係者により一層の協力を呼びかけた。
グローバル事業も強化、訪日トレンドに変化
大阪で民泊利用増、ハブ&スポークで周辺旅行
米田社長は、「私はどちらかと言うと海外が長いので、グローバル事業もやりたいと考えている」と述べ、インバウンドを含めたグローバル事業にも力を入れる方針を示した。昨年の訪日外客数は過去最高の3119万人に達し、「過去5年で3倍になっている」と、その高い成長性を強調。
※写真=米田昭正KNT-CTホールディングス社長
■長期滞在「暮らすような旅」、倍増予想と好調
旅ナカ商品強化、47都道府県の商品化めざす
当日はクラブツーリズムより、長期滞在「暮らすような旅」に関する事業提案も行われた。「暮らすような旅」では、交通と宿を組み合わせた「連泊フリープラン」、旅ナカを組み入れた「観光付プラン」、旅ナカをハイキングに特化した「連泊ハイキングプラン」の3タイプの長期滞在型商品を造成しており、今年の取扱いは2倍増に増える見通しだという。今後は旅ナカを組み入れた商品を強化していくほか、47都道府県全ての商品化をめざすとして、参加した自治体関係者らに企画提案を寄せてほしいと呼びかけた。
■企画・露出・集客まで一気通貫のテレ東旅番組
「旅スルおつかれ様」、いすみ市で150名集客
クラブツーリズムは、テレビ東京と連携し、地域の魅力を発掘する旅番組「旅スルおつかれ様〜ハーフタイムツアーズ〜」(月〜金曜日、朝8時〜8時15分放送、関東ローカル)の放送と旅行商品の販売を行っており、当日はテレビ東京の関係者と、同番組にも出演したタレントのセイン・カミュさんを招いた講演会も開かれた。
※写真=クラブツーリズム地域交流部の峯村直子部長(左)と、小野寺辰浪課長