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2019.07.19

WING

ボーイング、737MAX運航停止で特損49億ドル

第2四半期の売上高・税引き前利益は56億ドル減少

 ボーイングは7月18日(シカゴ現地時間)、来る7月24日に発表予定の2019年第2四半期(4-6月)決算に、特別損失として49億ドルの税引き後費用を計上する方針を固めた。この費用を計上することで、今四半期の売上高と税引前利益は56億ドル減少する見通しだ。
 これは

 737MAXが運航を停止して顧客に対する機体納入が大幅に遅延していることに絡み、ボーイングは今回の特別損失や売上高、利益などへの影響について、737MAXの飛行再開が、2019年第4四半期(9-12月)の早い段階と仮定していることを明らかにした。
 また、737生産コストについて、この第2四半期に17億ドル増加したことも明らかにしており、737プログラムの費用が増加すれば、この第2四半期およびその後の決算でも、737プログラムの利益率が低下することの懸念も示した。
 その一方、2020年には現在月産42機へと減少している737型機の生産レートを57機に戻すことにも言及。在庫として抱え、従業員駐車場などにも溢れた737MAXを、運航再開後の数四半期で納入を完了する計画にあるという。