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2019.07.26

WING

777X初飛行、2020年に後ろだおし

地上試験追加などでスケジュール改善機会探る

 ボーイングのデニス・ミューレンバーグ社長兼最高経営責任者(CEO)が7月24日(現地時間)、開発中の777Xの初飛行について、当初予定していた年内の飛行試験開始を、2020年へと後ろだおしすることを明らかにした。ただ、一方で2020年中の777-9型機初号機引き渡しというタイムスケジュールは維持している。
 ミュレンバーグCEOによれば、現在のところ2機の飛行試験機が飛行試験前の各種試験を実施しており、既に中間ガントレット試験のほか、初期タキシーおよび高速タキシー試験を完了済みだ。開発チームは各種システム、推進系統などの最終的な試験に注力しているという。
 ただ、搭載エンジンであるGE9Xにおいて、想定以上に部品が摩耗する事態が発生しており、この問題が飛行試験の実施にブレーキをかけている状態だ。

 

※写真=777Xの初飛行は2020年へと後ろだおしすることが決定した。スケジュール改善に向けてボーイングとGEが協力して挑む(提供:ボーイング)