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2019.07.31

WING

ANAHD第1四半期、売上げ初の5000億円達成

人材投資など費用増、営業利益19.4%減の161億円

 ANAホールディングス(ANAHD)は7月30日、2020年3月期第1四半期(2019年4月1日-6月30日)決算を発表した。売上高は前年同期比3.2%増の5005億円となって、第1四半期として初めて5000億円を超えた。しかし、営業費用が4.2%増の4843億円と前年を上回ったため、営業利益が19.4%減の161億円、経常利益が12.3%減の170億円、四半期純利益が29.1%減の114億円となった。利益面では前期より大幅な減益となったが、費用面の増加は想定内。ゴールデンウイーク10連休の影響などで売上げを伸ばしたため、営業利益では当初計画よりもプラス40億円で推移するなど、予想を上回る好業績となった。
 会見を行った福澤一郎取締役によると、第1四半期はGW10連休などによって国際線・国内線とも旅客事業が好調だったという。国際線では、日本発プレジャーが好調で、前期より旅客数が0.1%減としながらも、単価が5%増となって収入を伸ばした。国内線では、好調なビジネス需要と訪日旅客の国内移動に加え、GW期の航空需要増が影響したため、旅客が1.6%増加するとともに、単価も4%増となって、売上げを伸ばした。福澤取締役は、国内線の旅客・単価の増加について、GW10連休の影響を反映しているとして「過去にないレベルの増加」だと評価した。
 一方で費用面については、生産連動費用の拡大に加え、中期経営戦略の安全・品質・サービスの総仕上げの年として、オペレーション部門の人材投資や航空機整備などを実施したほか、基本品質強化施策を積極的に行ったため、営業費用が増加したと説明した。
 2020年3月期業績の見通しについては、おおむね当初予想どおり推移しているため見直しをせず、売上高が2兆1500億円(前期実績比916億円増)、営業利益が1650億円(前期実績並み)、経常利益が1600億円(33億円増)、当期純利益が1080億円(27億円減)とした。

 

GW10連休で好調の航空事業、売上げ4397億円に
国際線、旅客減も単価上昇で収入5.1%増

 

国内線は旅客・単価とも増加、6%増収に
LCC、2社統合影響で便数減、収入2.5%減

 

航空関連事業、受託増で5.6%売上増
旅行事業はGW需要取り込み増収増益

 

※写真=会見する福澤一郎取締役