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2019.08.07

WING

ボーイング・ジャパン、新社長にウィリアム・シェイファー氏

サプライチェーン管理や将来機戦略のプロフェッショナル
 
 ボーイングは8月7日、ウィリアム・シェイファー氏をボーイング・ジャパンの次期社長に任命したことを発表した。シェイファー氏は、8月14日付でボーイング・ジャパンの社長に就任する。
 シェイファー氏はこれまでに、ボーイング民間航空機部門において素材規格担当のサプライヤーマネジメントやプロダクト戦略および将来機開発を担当するサプライチェーン戦略ディレクターとして活躍。まさにサプライチェーン管理のプロフェッショナルといえ、ボーイングにおける様々な将来機開発構想が進む現在、ボーイング・ジャパン社長として日本企業などとの関係を進化する。
 去る5月に前ボーイング・ジャパン社長だったブレット・ゲリー氏が、急遽ボーイング・インターナショナルの最高法務責任者に就任。後任決定前にゲリー氏が帰国せざるをえず、ボーイング・ジャパン社長は空席となった。ただ、その後、ボーイング・ジャパンの小林美和氏が社長代行として同社を牽引してきていた。
 シェイファー氏の経歴を紐解くと、米海軍兵学校で海洋エンジニアリングの学士号を取得。さらに、ハーバード・ビジネス・スクールでMBAも取得した。10年間米海軍に所属し、P-3哨戒機のパイロットを務めた。
 その後はコンサルティング会社のマッキンゼー・アンド・カンパニーにおいてサプライチェーンの開発および業務改善の指導にあたっている。マッキンゼーでの職責を経て、ユナイテッド・テクノロジーズにおいて火災・セキュリティ分野のサプライチェーンリーダーを2年間担当。さらに、シコルスキーにおいてジェネラル・マネージャーとして3年間務めた。
 シコルスキーにおける経歴を経た後、ボーイングに入社。民間航空機部門の素材規格担当のサプライヤーマネージメントのディレクターを務め、現在は同部門のプロダクト戦略および将来航空機開発を担うサプライチェーン戦略のディレクターを務めている。

 

※写真=ボーイング・ジャパンの新社長に決まったウィリアム・シェイファー氏(提供:ボーイング)