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2019.08.08

WING

IHI第1四半期、四半期純損失27億6300万円に

民間機向けエンジン検査プロセス厳格化など影響

 IHIが8月7日に発表した2019年度3月期第1四半期決算によると、売上高は前年同期比16.6%減少した2811億6400万円と、大幅な減収となった。損益面では、営業利益が92.5%減少した9億5700万円にまで落ち込み、経常ベースでは6億8500万円の経常損失を計上。前年同期の167億3900万円の経常利益から、損失経常に転落した。こうした結果、四半期純損益は27億6300万円の損失(前年同期:四半期純利益61億4200万円)となった。
 IHIによると、営業利益はボイラ及び原動機の一部受注工事において採算性が低下したことに加えて、車両過給機の欧州や中国での販売台数が減少。さらに、民間航空機エンジンの検査プロセスの厳格化に伴う一時的な減収やプログラム費用の追加負担が生じたことなどにより、営業利益が大きく減少した。
 また、経常損益では、持分法投資損失および為替差を計上したことなどにより、減益幅が拡大しており、損失計上となった。

 

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