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IATA6月、RPKは前年同月比5%増加と需要堅調
L/Fも1.4ポ増の84.4%記録で航空会社効率化を加速
国際航空運送協会(IATA)が8月8日(ジュネーブ現地時間)に発表した6月の旅客輸送実績によると、旅客需要を示すRPK成長率が、前年同月比5.0%上昇したことが明らかになった。前月の5月のRPKは対前年比4.7%伸びており、引き続き、旅客需要は堅調な様相だ。一方、座席供給量を示すASK成長率は3.3%に留まったことから、6月のロードファクター(L/F)は1.4ポイント上昇した84.4%となった。
IATAのアレクサンドル・ドゥ・ジュニアックCEOは6月の実績について、需要が堅調な伸びを示したことに触れながら、「記録的なL/Fの要因は航空会社が効率を最大化しているため」と分析した。
6月の実績のうち、国際線のRPKは前年同月比5.4%上昇。5月の国際線RPK成長率が4.6%だったが、大きく改善したかたちだ。IATAによれば、RPKは全ての地域で前年同月実績を上回ったとしており、とくにアフリカでは実に11.7%もの高い成長がみられた。さらに、中東でも8.1%増加したほか、欧州も5.6%増、アジア太平洋地域でも4%の伸びがみられるなど、好調だった。一方、各地域でASKの伸びは比較的抑える傾向にあるようで、航空会社が需給バランスを上手くコントロールすることに成功している様相だ。ちなみに、全地域における国際線のASKは対前年同月比ベースで3.4%増加。L/Fは1.6ポイント伸びた83.8%だった。
※写真=6月の世界の航空需要は前年比5%上昇しており堅調だった。ただ、米中貿易摩擦に伴う世界経済の減速など懸念材料は多い(提供:IATA)