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名鉄/中日本航空、ドローン物流配送実証で愛知県と契約
10-12月にかけて実証実験、離島配送や廃線利用も
名古屋鉄道(名鉄)と中日本航空で構成する名鉄グループドローン共同事業体は8月9日、愛知県と「無人飛行ロボット社会実装推進事業実施委託業務」に関する契約を締結したことを発表した。8月下旬にも飛行ルートを確定して、9月から10月にかけて飛行試験を行い、10月から12月に実証実験を本格的にスタートする。なお、共同事業体と愛知県の契約は、今年5月に結ばれていたという。
愛知県が実施する事業は、ドローンを活用して山間部などにおける荷物輸送の社会実装に向けた実証実験を行うもの。名鉄および中日本航空による共同事業体は実験の実施に向けた飛行計画などの企画運営、関係各者との調整のほか、社会実装に向けた課題の整理などを行う。
実験計画では、山間部過疎地域にある集落で住民が倒れAEDが必要になった想定で、麓の市街地等から無人飛行ロボットによりAEDを輸送する。標高差約340mのあるルートにおいて、約4kmの距離を、無人地域での目視外飛行にあたる飛行レベル3想定でAED機材の輸送を行うことを目指す。
具体的には南知多町の師崎港と篠島北部の3.5kmにおいて、離島で輸血が必要になった想定で、南知多町からドローンを飛ばす。洋上で飛行レベル3想定で医療物資を輸送する。