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2019.08.22

WING

ANA、下期計画に成田-チェンナイ/ウラジオ就航など

中部-上海浦東運休、成田-成都は週3往復減便へ

 全日空(ANA)は8月21日、2019年度下期の輸送事業計画の一部を変更した。国際線では10月27日にスタートする冬ダイヤから、新たに成田-チェンナイ線を開設。2020年3月には成田-ウラジオストク線を開設する方針だ。一方、10月27日から中部-上海・浦東線は運休(現行:週7往復)するほか、成田-成都線も現行のデイリー運航から3往復便減らす週4往復便へと減便することを決めた。
 また、国内線においてはANAは、同社の国内線主力機材である777-200型機の客室改装に踏み切っており、ライバルである日本航空(JAL)が9月1日からA350-900型機を投入する羽田-福岡線などの幹線に対して11月中に投入する。
 国内線で新規路線の開設はないものの、羽田-那覇線など5路線で増便(もしくは期間増便)を実施する。その一方、関西-札幌線など4路線を期間運休するほか、中部-仙台線、中部-福岡線も減便することを決めた。

 

国際線、787-10を成田-マニラに

 

 国際線の事業計画の一部変更についてANAは成田-ロシア・ウラジオストク線を新規開設することで、世界47都市68路線に就航することになることに言及。さらに、787ドリームライナーファミリー最長の胴体を誇る787-10型機(294席仕様)において、エコノミークラスの座席数が多い特性を活かして、10月27日から成田-マニラ線に投入し、アジア・米国間における旺盛な三国間流動需要に対応する。
 また建築家・隈研吾氏の全体監修のもとで客室をリニューアルした777-300ER型機を、現在運航している羽田-ロンドン線に加えて、冬ダイヤ期間中に、東京(羽田・成田)-ニューヨーク線、羽田-フランクフルト線に投入していく。

 

貨物専用便、成田-シカゴ線に就航
成田-上海浦東は減便

 

 ANAが新たに導入した777フレイターを活用して、計画どおりに10月末から成田-シカゴ線に新規就航する。その一方、成田-上海浦東線の貨物専用便は来る12月23日から、現行のデイリー運航から月曜日の767フレイター運航を運休して、週6往復便にする計画だ。

 

※写真=ANAは成田-チェンナイ線、ウラジオストク線を下期に開設するなどネットワークを強化する