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エアバス、欧州火星ローバーに「目」を搭載
スティーブニッジでローバーにパノラマカメラ
エアバスは8月20日(英国スティーブニッジ現地時間)、欧州の火星探査計画「ExoMars」(エクソマーズ)に投入するローバー「ロザランド・フランクリン」に、パノラマカメラを搭載したことを発表した。英国のスティーブニッジにあるエアバスのバイオバーデン試験用のクリーンルームで取り付けた。
ローバーに搭載したパノラマカメラは3種のカメラで構成。2つの広角カメラによってパノラマ画像を撮影し、フィルターホイールによって異なる12の波長で画像を撮影することができる。高解像度カメラはフルカラーで画像化。さらにはローバーには検査用のミラーが取り付けられており、パノラマカメラを使って直接視野にはないローバーの一部を撮影することで、ローバーの状況を監視することができるようにする。
※写真=エアバスのスティーブニッジのクリーンルームでローバーの「目」が取り付けられた。2021年春には「ロザランド・フランクリン」と命名されたローバーが活動を開始する(提供:エアバス)