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JALとトラベルポート、合弁会社の設立を断念
GDSの一体運営白紙に、システム提供などは継続
日本航空(JAL)と英国のトラベルポートは今年3月に合意していた合弁会社の設立を断念すると発表した。両者は統一ブランドのもとで一体的にGDS(旅行業向け予約システム)事業を展開していくことで合意していたが、これを白紙撤回する。ただ、今後もJALとトラベルポートは引き続き良好な信頼関係を維持していくとしている。
両社は今年3月、JAL子会社であるアクセス国際ネットワーク(アクセス)の株式を100%保有する合弁会社を設立した上で、アクセスとトラベルポートの日本法人を傘下とし統一ブランド「AXESS Travelport」のもとでセールスやシステム開発を進めていくことで合意。グローバルでの事業環境変化に対応していく方針を打ち出していたが、この方針を変更することとした。
トラベルポートは今回のJALとの合弁会社設立を断念するものの、日本においては過去20年間にわたり多数の戦略的投資を実施しており、今後も日本におけるビジネスの成長を目指すとしている。
また、2012年以降提供しているアクセスに対する開発とホスティングサービスは今後も継続するとともに、JALのグローバル流通パートナーとして信頼関係を維持していくと表明した。