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2019.09.05

WING

防衛省、北朝鮮発射の弾道ミサイルで2種類新型

8月10・16日発射は米保有のエイタクムス類似

 防衛省は、北朝鮮がこれまで発射した短距離弾道ミサイルの分析について、5月から合計9回もの短距離弾道ミサイルなどの発射を確認しているが、そのうち新型と推定される2種類の短距離弾道ミサイルが含まるとの見解を示した。
 岩屋毅防衛大臣の3日の会見では、5月4日、5月9日、7月25日、8月6日の発射のものは、ロシア保有の「イスカンデル」に類似しているとの指摘があるとした。「これらはいずれも固体燃料推進方式で外形上も類似しており、既存の弾道ミサイルとは異なる」ため、同系統の新型の短距離弾道ミサイルだと推定した。
 さらに、8月24日発射のものは、北朝鮮では超大型放射砲と呼称した短距離弾道ミサイルで、イスカンデルに類似したものとは異なる固体燃料推進方式の新型短距離弾道ミサイルだと推定したとのこと。
 また、8月10日、8月16日発射のものは、米国保有の「ATACMS(エイタクムス)」に類似しているとの指摘があるという。これは、さらなる分析が必要だと説明したが、これまでの分析の中で、固体燃料推進方式でミサイルの外形、TEL、移動式の発射装置からの発射方式などにおいて、それ以前のものと外見上異なる特徴を備えている。そのため、前述の新型と推定した2種類の短距離弾道ミサイルとは異なることから「新型の短距離弾道ミサイルである可能性があると考えている」と説明した。