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日米合同委員会、木更津飛行場の一部施設返還合意
キャンプ・ハンセンへ倉庫・施設など移設へ
日米合同委員会は5月22日、木更津飛行場で陸上自衛隊駐機場を増設するため、一部工作物の返還と、一部土地約4万4000平方メートルの共同使用について合意した。このたび返還となった工作物は鋪床として、その周辺の土地を共同使用とする。
また同委員会は、ほか8件の施設に関して承認した。赤坂プレス・センターでは、提供施設整備工事の完了に伴って、米側へ施設の提供を行う。対象の建物は、守衛小屋約4平方メートル、非常用発電機室約25平方メートル、ピクニックシェルター約15平方メートル。ゲート、フェンス、車両進入防止装置などの工作物を提供する。
キャンプ座間では、環境負荷低減対策としてLED外灯一式の整備が完了したため、米側へ提供することが承認された。同工作物はキャンプ座間全体で使用する外灯となる。
岩国飛行場では、厚木飛行場からの空母艦載機移駐のため、必要となる施設の整備完了に伴って、米側への提供が承認された。建物18棟、土地約2100平方メートルになり、このたび提供されたのは、託児所約1400平方メートル、オーバーヘッドキャノピー2棟約290平方メートル、屋根付歩廊約140平方メートル、ビジターセンター約60平方メートル、ゲートハウス約50平方メートル、発電機小屋約50平方メートル、非常用発電機室約50平方メートル、自転車置場2棟約20平方メートル、倉庫約20平方メートル、パビリオン2棟約10平方メートル、自転車置場約8平方メートル、監視小屋約6平方メートル、哨舎3棟約5平方メートル。
また委員会は、岩国市が土地約13万7000平方メートル、建物13棟(約7000平方メートル)について、米側と共同使用することを承認した。これは岩国飛行場外の土地で、すでに共同使用エリアとなっている土地に隣接する位置となる。
日本原中演習場(岡山県)では、共同訓練実施の際に米側の限定使用が認められているが、委員会では米軍の単独訓練の実施および土地の追加提供について、承認した。土地の面積は約4万1000平方メートルになる。
嘉手納飛行場では、航空機用燃料給油施設の整備について合意がなされた。同施設は、老朽化が著しいため、施設整備移設部会が整備について勧告を出したもの。対象の建物は3棟約700平方メートルで、燃料タンクなどのほか、道路なども含む。
同じく嘉手納飛行場では、工場の敷地造成の整備計画について、委員会が合意した。こちらも施設の老朽化が著しいとして、施設整備移設部会の勧告を受けたもの。工場は航空機器の建設に関するもの。
キャンプ・ハンセンでは、2013年4月発表の「沖縄における在日米軍施設・区域に関する統合計画」に基づくマスタープランについて、委員会の承認を得た。これは、キャンプ端慶覧と牧港補給地区の倉庫、施設をキャンプ・ハンセンへ移設する計画。対象となる建物は倉庫施設、整備工場、宿舎など約100棟や、門、道路などとなる。
※図=木更津飛行場で、一部返還、共同使用となる場所(提供:防衛省)