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河野新防衛大臣、日本自身の防衛体制強化等方針を示す
旧来発想から脱却した多次元統合防衛力を迅速に構築
防衛省では9月12日、内閣改造に伴い防衛大臣に就任することとなった河野太郎新防衛大臣の就任式を執り行うとともに、事務引継式を執り行った。
河野新大臣は着任の訓示で、北朝鮮や中国の軍事動向を挙げつつ、「日本自身の防衛体制の強化、日米同盟の強化、各国との安全保障協力の強化に諸君と共に全力で取り組んでいく」として、従来の陸海空という区分や、既存の予算・人員を前提とする旧来の発想から脱却した、多次元統合防衛力を迅速に構築していく考えを明かした。
さらに、「少子高齢化の厳しい環境下で、次代の防衛省・自衛隊を担う人材を確保・育成することは喫緊の課題」として、人的基盤の強化に資する取り組みを注力する方針を示した。
また、「困難な任務に強い責任感を持ち、昼夜を分たず精励してくれている隊員諸君の頑張りに、防衛大臣として、出来る限り応えたい」として、現場に赴き隊員の声に耳を傾け、その想いを正面から受け止めたいと熱く語る等、「先頭に立って取り組み、防衛省・自衛隊がその能力を最大限に発揮できる環境をしっかり整えて参ることを諸君の前で誓いたいと思う」と、防衛大臣として精力的な活動を行ってゆく姿勢を隊員に対し示した。
なお、事務引継では緊張のためか、河野新大臣と岩屋毅前防衛大臣の間で、報道陣向けの引き継ぎ挨拶等は特に行わなかった。
※写真=新たに防衛大臣に着任した河野太郎氏
※写真=着任時の訓示では、日本自身の防衛体制の強化等、防衛大臣としての方針を明らかにした
※写真=防衛大臣として初の栄誉礼・儀じょう。緊張のためか表情は険しい
※写真=新旧大臣による事務引継
※写真=河野新大臣が署名する。事務引継では報道陣向けの引き継ぎ挨拶等は特に行わなかった