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ボーイングCEO、777Xは貨物扉問題よりエンジン問題がリスク
来年第1四半期初飛行、スケジュールの「エンジンがペースメーカー」
ボーイングのデニス・ミューレンバーグ最高経営責任者(CEO)は9月11日(現地時間)、開発中の777Xについて、「我々はエンジンを初飛行に向けたペースメーカーとして注視している」ことを明らかにした。終極荷重試験中に貨物扉が飛び、開発チームが試験を一時的に中断する措置を講じているが、「機体の設計や飛行テストのスケジュールに大きな影響を与えるものではない」ことをあらためて強調した。ボーイングでは2020年第1四半期(1-3月)に初飛行することを目指しており、2020年末に就航することを目指している。ミューレンバーグCEOの発言によれば、ボーイングとしてはむしろエンジン問題の方が、初飛行実施のスケジュールに影響を及ぼしかねない「リスク」要因と捉えていることが浮き彫りとなった。
※写真=終極荷重中に発生した問題よりもエンジン問題のリスクが大きいようだ。ボーイングでは2020年第1四半期に初飛行を計画しているが、その”ペースメーカー”となるのはエンジンだ