ウイングトラベル
キャセイグループ、旅客減で冬期から減便
8月旅客11%減、日本からの減少も深刻
キャセイパシフィック航空グループは、長期化する香港でのデモの影響による8月の旅客数の減少を受けて、10月末から3月末までの冬期スケジュールで、座席供給量を減らすことを発表した。当初は冬期スケジュールの座席供給量を前年同期比6%以上の増加で計画していたが、前年同期の微減に下方修正する。
同航空では「今年の残る期間の予約が大幅に減少しており、路線の再編成などの短期的な措置を講じる」としている。
キャセイパシフィック航空とキャセイドラゴン合計の8月旅客実績は、前年比11.3%減の290万6954人と1割以上減少した。利用率は7.2ポイント減の79.9%と8割を切った。座席供給量を示す有効座席キロ(ASK)は5.1減少した。
長期化する香港のデモの影響で、香港への旅行が敬遠されている。ただ、1-8月の旅客数は前年同期比2.2%増加し、座席供給量も6.5%増を維持している。
日本路線の動向が注目されるが、キャセイドラゴン航空の羽田−香港線が、11月5日から予約できない状況になっており、冬期スケジュールの減便の対象とみられる。