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2019.10.02

WING

北朝鮮が2日弾道ミサイル発射、日本EEZ内落下か

官邸に危機管理センター設置、情報の集約・対応へ

 日本政府は10月2日、北朝鮮から弾道ミサイルとみられる発射について発表した。日本の領域内への飛来はないとするものの、日本海上の日本の排他的経済水域(EEZ)内への落下の可能性があるという。防衛省では、詳細な情報が確認でき次第、情報を発信するとしている。
 菅義偉官房長官は会見で、2日午前7時10分ごろ、東岸の元山(ウォンサン)付近から日本海側へ2発の弾道ミサイルが発射されたとしている。1発は7時17分に北朝鮮沿岸の日本EEZ外へ落下したが、もう1発については「7時27分ごろに島根県道後沖の日本EEZ内へ落下したものと見られる」として、現時点で付近を航行する航空機や船舶への被害報告はないとしている。
 安倍晋三内閣総理大臣からは、情報収集・分析に全力を挙げ、国民へ的確な情報提供を行うこと。航空機・船舶などの安全確認を徹底すること。不測の事態に備えて万全の態勢を取ること。といった3点の指示があった。また政府では、官邸に危機管理センターを設置して、官邸対策室において北朝鮮情勢に関する情報を収集するとともに、緊急参集チームが対応について協議を実施した。さらに国家安全保障会議を開催して、情報の集約・対応について協議を行う予定だとしている。