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2019.10.16

WING

ロールス・ロイス、カンタスの747-400を飛行試験機に

インテリジェント・エンジンの試験など実施へ

 ロールス・ロイスは10月15日(英国現地時間)、カンタス航空が運用していた747-400型機を、ロールス・ロイスの飛行試験機にすることを発表した。飛行試験機となる機体(VH-OJU)は、今年10月13日まで商業運航しており、その最終フライトはシドニー−ロサンゼルス間の運航だった。ロールス・ロイスによると、およそ7000万ドル(約76億円)を投じて機体を購入・改造することにしており、次世代エンジンなどの技術を試験することが可能な飛行試験機とする計画で、インテリジェント・エンジンの試験を予定しているとのこと。このインテリジェント・エンジンとは、互いに連携することで、周囲の状況を認識し、理解することが可能なものだという。ちなみに、飛行試験機の改造などはエアロテック社が担う。
 ロールス・ロイスは飛行試験機で高度試験や特定飛行条件下で技術のモニタリングを行うが、同機には新たな試験能力を配備し、初めて商業航空向けエンジンとビジネスジェット向けエンジン両方の試験を行うことを可能とする予定だという。
 またこれまでと比較してより良いデータを素早く取得することができるようにするほか、より高い高度および速い速度で試験を可能とする。