ウイングトラベル
訪韓インセンティブ、18年は23%増の25万人
KTOが韓国MICEセミナー、公演観光も活用を
韓国観光公社(KTO)は10月16日、韓国へのMICEやインセンティブツアーの誘致促進を図るため、「2019 KOREA MICEセミナー」を開催し、2018年の海外からの訪韓インセンティブツアーの参加者数が前年比22.6%増の24万8244人に達したことを明らかにした。このうち日本からのインセンティブツアーは1万1294人で、全体の4.5%のシェアを占めた。当日は、ユニークベニューやインセンティブ団体支援策などが紹介されたほか、ユニークコンテンツの一環として、韓国の公演観光の魅力が紹介され、韓国の強みである豊富なコンテンツをMICEやインセンティブツアーにも活かしていく方針が示された。
※写真=鄭辰洙KTO東京支社長
※写真=「2019 KOREA MICEセミナー」の様子
鄭KTO支社長、訪韓日本人は9月もプラス維持
収益性高いインセンティブは日韓双方に利点
冒頭あいさつしたKTOの鄭辰洙(ジョン ジンス)東京支社長は、「日韓関係の影響で韓国からの訪日旅行者数は減っているが、日本からの訪韓旅行者数は1〜8月までは前年同月比22.0%増のプラスで、9月の統計も来週発表するが、まだプラスの状況にある」として、20〜30代の女性層を中心としたFITが牽引し、訪韓需要は9月までプラス基調を維持していると説明した。
韓国へのインセンティブツアー費用対効果高く
越智JATA事務局長、韓国への職場旅行も推進
来賓を代表してあいさつした越智良典日本旅行業協会(JATA)事務局長は、「日韓情勢は厳しい状況にあるが、韓国はインセンティブツアーにとって費用対効果が一番高い場所。距離が近く、日本各地から豊富な路線網があり、コストをかけるだけの工夫がある」として、韓国がインセンティブツアーに適したデスティネーションである点を強調した。
※写真=越智良典JATA事務局長
4月に日本から1500名のインセンティブ訪韓
支援策の対象拡大、10名以上の一般団体も対象
韓国のMICEインセンティブツアーの誘致状況や観光素材、支援制度などの詳細については、KTO東京支社の伊藤清香マーケティングマネージャーがプレゼンテーションを行った。
それによると、2018年の訪韓外国人旅行者数は前年比15.1%増の1534万7000人、うち訪韓日本人旅行者数は27.6%増の294万9000人で、全体に占めるシェアは19.2%。また、2019年1〜8月までの累計実績は、訪韓外国人数は16.3%増の1147万3000人、うち訪韓日本人数は22.0%増の225万8000人で、シェアは19.6%に上昇した。日韓関係の逆風を受けながらも、日本からの訪韓需要は8月まで堅調で、9月もプラスを維持できる見通しだ。
※写真=伊藤清香KTO東京支社マーケティングマネージャー
江原道、東南アジア等からインセンティブ急増
平昌五輪でアクセスやホテルなど受入体制向上
韓国の各自治体がMICEインセンティブ誘致に力を入れる中で、当日は江原道の取り組みについて、大垣加菜子江原道観光広報事務所所長がその取り組みを紹介した。
※写真=大垣加菜子江原道観光広報事務所所長
※週刊ウイングトラベル「江原道インセンティブ特集」の全文公開URL
年間200万人楽しむ公演観光、MICEで活用を
人気ミュージカルやノンバーバルの魅力紹介
当日は、ユニークコンテンツの一環として、韓国の公演観光の魅力について、韓国公演観光協会のキム・ギョンフン会長より詳しく紹介された。さらに、韓国の人気ミュージカル「キム・ジョンウク探し〜あなたの初恋探します」をプロデュースしているイ・ホンジェNEO代表、韓国を代表するノンバーバルパフォーマンス「JUMP」のハン・ソンイ理事らも登壇し、その魅力を自ら紹介。セミナー参加者に鑑賞チケットが無料配布されるなど、公演観光をMICEでも活用してほしいとアピールされた。
※写真=韓国公演観光協会のキム・ギョンフン会長
※写真=人気ミュージカル「キム・ジョンウク探し〜あなたの初恋探します」をプロデュースするイ・ホンジェNEO代表
※写真=ノンバーバルパフォーマンス「JUMP」のハン・ソンイ理事