ウイングトラベル
ジャマイカ観光局、日本支局をCWWに委託設立
観光大臣が来日、日本市場の再拡大めざす
ツーリズムEXPOジャパン大阪・関西で開催された観光大臣会合に出席したジャマイカのエドムンド・バートレット観光大臣とドノバン・ホワイト観光局長が記者会見し、来年3月からの日米羽田路線の拡大を契機に、ジャマイカへの日本人旅行者の観光需要を拡大することを明らかにした。そのために、ジャマイカ観光局は日本支局をコネクトワールドワイド(CWW/マジョリー・デユーイ代表取締役)に委託して設立、日本人旅行者の観光誘致を再び図ることとした。
ジャマイカは今年、英国から独立60周年を迎える。日本人のジャマイカへの観光は、20年前はハネムーンを中心に年間2万人余り、最盛期にはカリブ海諸国全体で3万人が訪問した。しかし、バブル崩壊後に減少し、現在の日本人訪問者数は3000名規模となっている。
来夏、旅行会社にパッケージツアー造成期待
近い将来、日本にEビザ導入し入国簡素化
ジャマイカ観光局では、来年夏をターゲットに、日本の旅行会社にパッケージツアーの造成、メディアにウェブでの情報発信をサポートする。
また、バートレット観光大臣は、日本からジャマイカへはアメリカ、カナダからの乗り継ぎ便になるが、主要空港からジャマイカへは多くの便があり、カリブ海諸国へのハブにもなっている。現在日本人に対して空港到着時にビザが必要となるが、近い将来事前にパソコンで取得できるEビザを導入し、簡単に入国できるようにすることを明らかにした。
※写真=左からジャマイカのエドムンド・バートレット観光大臣、日本支局を委託されたCWWマジョリー・デユーイ代表取締役、ドノバン・ホワイト・ジャマイカ観光局長
田川JATA会長、ジャマイカ観光局に協力
新しいジャマイカ観光を日本市場に紹介
ジャマイカの日本市場への「再挑戦」に対して、JATA(日本旅行業協会)の田川博己会長は、全面的に支援することをジャマイカ政府に約束した。田川会長は来日したジャマイカ観光代表団との会談で、「ジャマイカが日本観光市場で観光業務を再開することを大変うれしく思う。JATAは会員に向けジャマイカ観光促進活動に協力するように働きかける。これにより、日本からジャマイカへの訪問者数は増加するだろう」と述べた。
これに対して、バートレット観光大臣は、日本市場にアピールする観光商品の改善点について言及し、「成長しているジャマイカの観光産業は、日本人旅行者にとって非常に魅力的なものとなる。ミレニアル世代には冒険とエンターテイメント、文化体験を求める旅行者には世界遺産と食文化を提供できる」とアピールした。
※写真=ジャマイカのエドムンド・バートレット観光大臣とドノバン・ホワイト観光局長はじめ代表団がJATAを訪問