WING
JAXA、公募の超小型衛星放出民間事業者を選定
ベンチャーのSpace BDと三井物産の2社、「きぼう」から放出
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は5月29日、国際宇宙ステーション(ISS)日本実験棟「きぼう」からの超小型衛星放出を民営化する公募型企画競争の結果、ベンチャー企業のSpace BDと三井物産の2社を選定したと発表した。
JAXAでは「きぼう利用戦略」を制定し、民間事業の民間による自立化、民間への開放を進めることにしており、今回の選定はその第一弾となる。「きぼう」からの超小型衛星放出は、JAXAが開発した放出機構(J-SSOD)を利用して既に200機以上に達している。これまではJAXA自ら有償利用サービスを提供して来たが、民間事業者のアイディアにより、国内外に広くサービスを提供することで、超小型衛星放出の利用需要を拡大して行きたい考えを示している。
Space BD(永崎将利代表取締役)は「宇宙を市場とする、宇宙商社。」をスローガンとして宇宙利用サービスの提供を目指し、2017年9月1日に設立(ナガサキ・アンド・カンパニーから社名変更)している。2018年3月に米NanoRacks社とMOU締結、2018年4月に東京大学と超小型衛星放出に関する打上支援サービス提供の業務委託契約を締結など事業を進めている。