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川崎重工中間期、四半期純損失37億円に
売上高7%増、営業利益は前年並みに
川崎重工が10月31日に発表した2020年3月期中間決算によると、四半期純損益は37億3300万円の損失を計上した。前年同期も35億9200万円の損失を計上していた。同社によると、固定資産売却益を特別利益に計上した一方、税金費用が増加したことで、ほぼ前年同期並みとなった。
売上高は7%伸びた7365億6500万円と増収を確保。営業利益も2.6%増加した86億7800万円で、車両事業の改善やエネルギー・環境プラント事業の増益があったものの、精密機械・ロボット事業などが減益となり、全体でほぼ前年同期並みとなったという。
経常利益は200.5%増加した8億3000万円。為替差損の増加があった一方、民間航空エンジンの運航上の問題に係る負担金の減少などで増益だった。
航空宇宙、分担製造増加で406億円増収
エンジン開発償却負担で営業利益は前期並み
セグメント別の業績をみると、航空宇宙システムカンパニーの売上高は406億円増加した2508億円だった。防衛省向けや民間航空機向けの分担製造品、民間航空エンジンの分担製造品が増加したことで増収となった。