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シナイ半島MFO、派遣期間を1年間延長へ
司令部要員2名は継続して任務にあたる
防衛省は11月12日、シナイ半島の多国籍部隊・監視団(MFO)への司令部要員2名と連絡調整要員1名の派遣を1年間延長することを閣議決定したと発表した。当初の実施計画では派遣期間は11月30日までだったが、今回の派遣期間の1年延長を受け、派遣要員は2020(令和2)年11月30日まで継続して任務にあたることとなる。
MFOへの要員派遣は、MFOからの派遣要請により今年4月2日の国家安全保障会議および閣議で「シナイ半島国際平和協力活動実施計画」が決定したことを受けてのもの。司令部要員には陸上自衛官2名が派遣され、4月26日からMFO司令部のあるシャルム・エル・シェイクで勤務しているほか、連絡調整要員は内閣府から事務官1名が派遣されて、4月24日からカイロで勤務しているところ。
11月現在、司令部要員として派遣されているのは桑原直人2等陸佐と若杉貴史1等陸尉の2名。2名はエジプトとイスラエル間の連絡調整や、領空通過・滑走路使用許可取得に係る調整等を行なっているほか、エジプト・イスラエル両国の軍事当局間の対話・信頼醸成の促進支援に関わる業務を行ったとのこと。また、連絡調整要員は派遣先政府当局やその他関係機関と司令部要員間の連絡調整業務を行なっている。