ウイングトラベル
NT-CT2019年度中間決算、営業益2.2倍増
GW10連休効果や高利益率商品の販売が増加
KNT-CTホールディングスが11月12日発表した2020年3月期第2四半期(19年4〜9月)連結決算は売上高が前年同期比3.6%増の2150億6900万円、営業利益が120.9%増の33億7300万円、経常利益が98.4%増の33億7300万円、中間純利益は24.4%増の20億5500万円となった。ゴールデンウィーク(GW)の10連休で個人旅行商品の販売が好調に推移。夏休みに反動は見られたものの、GWの好調な販売がマイナス分をカバーした。また、ウェブ販売比率の向上やクラブツーリズムによるテーマ型旅行商品を始め利益率の高い商品の販売が堅調に推移したことにより増収増益となった。
上期はヨーロッパを中心に長距離商品が好調
Web販売比率向上で営業コスト削減効果も
海外個人旅行はヨーロッパ方面が大きく回復したのを始め、東南アジア、ハワイ方面が好調を維持した。さらにシニア女性を対象とした大人のプチ体験ツアーや添乗員付きツアーとしては初めてとなるオーストラリアの地底都市「クーバーピティー」を訪ねるツアーなど、独自性に富んだツアーを数多く実施した。
19年度通期は増収増益見込むも予断を許さず
台風関連で30億円の減収、香港・韓国情勢も懸念
20年3月通期に関しては上期の業績が好調だったことを受け10月23日に上方修正を発表した。中間決算発表でもここから修正をおこなわず、売上高は前年同期比2.6%増の4225億円、営業利益が38.2%増の35億円、経常利益が27.0%増の36億円、当期純利益は56.4%増の20億円の増収増益を見込む。ただ、下期については「台風被害の影響もあり、なかなか見通しづらい」と中村常務は話す。
新システム「旅ともプラス」を9月に導入
教育旅行の受注拡大へ提案営業強化
※写真=2019年度の中間決算を説明するKNT-CTホールディングスの中村哲夫常務取締役(写真左)と瓜生修一取締役