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エアバス、「ベルーガXL」の型式証明取得
2020年初頭から運航開始
エアバスは11月14日(仏現地時間)、開発を進めていた「ベルーガXL」が、去る13日に欧州航空安全庁(EASA)から型式証明を取得したことを発表した。エアバスによると、同機の運航は2020年初頭に開始する計画だ。エアバスは2019年から2023年に、計6機の「ベルーガXL」を製造する計画で、順次、従来型の「ベルーガST」と入れ替える。そのため、しばらくの間は「ベルーガXL」と「ベルーガST」を同時運用することになる。
「ベルーガST」の後継機として開発された「ベルーガXL」は、旺盛な航空機需要に対応すべくエアバスが開発したもの。「ベルーガST」はA300-200フレイターをベース機としているが、「ベルーガXL」はA330をベースに開発し、エンジンにはTrent700を搭載。全長63.1メートル、全幅60.3メートル、高さ18.9メートル、胴体の幅は最大で8.8メートルある。
従来の「ベルーガST」は1機あたりA350XWBの主翼1機分を輸送することができるが、「ベルーガXL」ならば、一度に2機分の主翼を輸送することができるようになり、欧州域内11カ所エアバス工場間における構造部位の輸送効率を大きく向上する。
※写真=ベルーガXLにより旺盛な航空機需要に対応。同機を用いて機体構造部位の輸送効率を向上する(提供:エアバス)
※写真=エアバスはEASAから型式証明を取得した(提供:エアバス)