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2019.11.20

WING

JR北海道ら、トンネル点検にドローン活用を実証

 ゼンリンデータコムは11月18日、北海道旅客鉄道(JR北海道)と共同で、非GPS環境のトンネル内でドローンを自動飛行させる実証実験を廃線トンネルを使って実施したことを発表した。この実証実験は、これまでJR北海道が徒歩と目視により行ってきたトンネル内の検査や点検の一部に、ドローンを飛行させ撮影した画像を活用する事で、将来的な労働力不足などを見据えた設備の維持管理の効率化、線路内立ち入り機会の減少による作業時の安全性の向上を目的としたもの。
 トンネル内部という非GPS環境下での安定飛行には、周囲の状況や対象の形状を把握し、その形状を基に自己位置を認識することが必要。そこでレーザーセンサーやカメラ認識技術を用いて、トンネルの断面形状をリアルタイムに把握し、その瞬間にどの位置にいるかを把握するなどといった技術開発が必要となる。
 ちなみにゼンリンデータコムとJR北海道では、将来的にはドローンの撮影画像を活用し、AIによる解析等を行うことも検討しているという。

 

※写真=トンネルという非GPS環境においてドローンを活用。トンネル点検の効率化と人手不足対策の一環だ(提供:ゼンリンデータコム、JR北海道)