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2019.11.22

WING

MLST、都市災害とオリンピック対応議題に開催

兵站実務者らが兵站上の教訓などを意見交換

 陸上自衛隊は11月18日から22日までの間、「2019年(令和元年)度陸軍兵站実務者交流(MLST)」を東京で実施し、その様子を報道陣に公開した。既報の通り、MLSTはインド太平洋地域の主要国等の平坦実務者とHA/DR(人道支援・災害救援)に係る兵站上の教訓などを意見交換するというもので、1997年から開始して今年で23回目となる。今年度は招聘国を拡大し、スリランカやパプアニューギニア、フィジー、パラオの太平洋島嶼国のほか、トルコの5ヵ国が新規参加し、米国、英国、豪州など25ヵ国から30名が参加。期間中には幕張で開催された「DSEI JAPAN」や、東京都の防災拠点等を研修したとのことだ。
 20日に行なわれた各国の参加者による講演では、陸上幕僚監部装備計画部長の小林弘樹陸将補が、「今回の議題は大きく2つ。一つは都市災害における兵站で、もう一つはオリンピック対応だ」と、今回の交流のテーマを説明。来年は日本でもオリンピックが開催されることから、「兵站上の見識を教えて頂ければと思う」と述べ、各国の見識を得て、オリンピック対応の資としたい考えを示した。また、「『DSEI JAPAN』も日本で初めて開かれた装備展示会。日本も装備移転、技術移転を積極的に推進していく」と発言し、資料を渡すので積極的に発信してほしいと、日本の防衛装備品や防衛関連技術の売込みを図る場面もあった。

 

※写真=今年で23回目となるMLSTが開催。今年は招聘国を拡大し、新規5ヵ国含め25ヵ国が参加した

※写真=今回の議題について説明する陸上幕僚監部装備計画部長の小林弘樹陸将補

※写真=参加国の発表に対し、各国から盛んに質問がなされた。写真はインドネシアの発表で質問する陸上自衛官

※写真=22日にはグループセッションとして、オリンピック時に都市で大規模災害が発生した際の兵站上の必要事項を討議。結果をまとめ発表した