記事検索はこちらで→
2019.11.26

WING

河野防相、マナーマ対話で自衛隊派遣検討を説明

地域各国「よく理解」、日本の動向に高い関心

 河野太郎防衛大臣は去る11月23日、バーレーンで開かれた第15回IISS地域安全保障サミット、通称「マナーマ対話」に出席し、中東の海洋安全保障を中心に日本の立場を主張した。全体セッションでは、日本の経済活動が中東地域の海洋安全に基づいていることから、自衛隊では同地域での活動を緊密化していることに言及。さらに、深刻さを増す中東情勢に懸念を示しつつ、自衛隊アセットについて派遣も含めた活用を検討していると述べた。
 河野大臣は、防衛大臣となって初めて参加したマナーマ対話で行ったスピーチおよび各大臣とのバイ会談をつうじて、中東地域における自衛隊アセット活用の検討状況を説明したと明かした。検討状況については、「結論が出たら」との発言に留め、今の時点では期限を決めているわけではないとして、伸長に検討を進める姿勢を示した。各国大臣との会談などでは、説明した日本の検討状況を「非常によく理解いただいている」と、手応えを見せた。各国からは「ネガティブな反応はない」として、正式に決めた段階で「もう一ラウンド、各国に日本の決定を伝えることはしていかなければならない」と、改めて中東に対する日本の姿勢を示す必要があるとした。またスピーチでは、日本に対する質問が多かったため「日本への関心の高さがうかがえる」と感想を述べた。
 日本はこのほど、・・・

 

日本の経済活動、中東の安全のおかげ
地域情勢重視の立場、悪化の傾向に危機感