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2019.11.27

WING

プラット&ホイットニー、CMC材の研究開発を加速へ

米カリフォルニア州に6万平方フィートの専用施設

 プラット&ホイットニーは、セラミック基複合材(CMC)を研究開発する専用施設を、米国カリフォルニア州カールスバッドに開設する。施設は6万平方フィートの規模で、同社によれば、航空宇宙産業向けのCMCの設計、開発、そして生産に関する研究開発に数十名規模のスタッフが従事することになるとしている。
 CMCはセラミックス繊維とセラミックス母材を組み合わせることによって、軽量かつ耐熱性に優れた素材だ。そのCMCといえば、日本が強みを有する技術の一つ。日本でも新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)プロジェクトや宇宙航空研究開発機構(JAXA)、さらには大手航空エンジンメーカーのIHIなどがCMCのタービン部品を開発するなど、研究開発に取り組んでいる。
 CMCはエンジンの軽量化と高推力化のために燃焼ガスで駆動する低圧タービンの構成材料を現在のNi基耐熱合金からSiC繊維/SiC複合材料などのCMCに置き換えること進められつつある。
 従来材料であるNi基耐熱合金の1立法センチメートルあたり8g程度の密度に比べ、CMCならば・・・