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羽田容量拡大新経路絡み都心上空に特別管制空域
到着機と都心上空飛行する小型機の安全確保で
航空局は羽田空港の発着容量拡大に向けて南風時における新たな飛行経路を設定することにしているが、その際、新経路に係る特別管制空域を新たに指定する方針を固めた。航空局では、新飛行経路を飛行する羽田空港到着機と、都心上空を飛行する小型航空機やヘリコプターなどが輻輳する恐れがあるとの見方を示しており、特別管制空域を新たに設けることで、羽田到着機と都心上空を飛行する小型機やヘリコプターなど、双方の運航の安全を確保する狙いだ。
特別管制空域を指定することなどを行うため、航空局は「航空交通管制区又は航空交通管制圏のうち計器飛行方式により飛行しなければならない空域を指定する告示」の一部を改正する。これにより、航空法に基づき、この特別管制空域では、計器飛行方式で飛行しなければならなくなる(※但し、国土交通大臣の許可を受ければ許可)。
さらに、「航空交通管制業務に関する告示」も一部改正し、新たに指定する特別管制空域に係る規制の適用時間を、15時~19時までとする方針だ。
なお、航空局は関連する告示を来年3月中旬にも公布する予定で、羽田空港の発着容量が拡大する3月下旬から施行することを計画している。
※図=航空局が羽田空港発着容量拡大に関連して都心上空に特別管制空域を設定する(提供:航空局)