WING
米海兵隊機の接触・墜落事故で5点の是正措置示す
同様事故の未報告や規律違反、今後の是正状況注目
防衛省は、去る2018(平成30)年12月6日に高知県沖で発生した米海兵隊岩国飛行場のF/A-18DとKC-130Jによる空中接触・墜落事故について、日本側から米側へ照会していた是正措置の詳細などを明らかにした。米側からは、(1)搭乗員の練度管理、(2)訓練スケジュールの管理、(3)飛行要領の徹底、(4)部隊の規律維持、(5)事故調査の確実な実施、と大きく5点の是正措置が示された。
この事故で米側は、大変深刻かつ重く受け止めているとし、厳格な規律維持を図るため、各種調査や教育の是正措置を講ずるとした。しかし事故機が所属する部隊では、2016(平成28)年にも同様の事故を発生させていたにもかかわらず、日本側へ説明がなされていなかった。また航空機の操縦中には、数々の違反があったことが分かっている。事故の根底には、部隊の規律の乱れがあったことは疑いようもなく、地元を含め日本側との信頼関係をいかに回復させていくかが注目される。
資格満たしていなかった事故機パイロット
練度管理、訓練計画の把握など徹底
日本側へ報告なかった16年4月の事故
経験不十分なパイロット、給油バスケット接触