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2019.12.06

WING

スペインの将来フリゲート「F-110」はSPY-7を採用

ロッキード、5隻分と陸上テストサイト整備で契約

 ロッキード・マーティンは12月5日、スペインの「F-110」将来フリゲート計画において、SPY-7レーダーが採用されたと発表するとともに、同日、「F-110」フリゲートを建造するスペインの国営造船会社ナバンティアとの間で、SPY-7を5隻分と陸上テストサイトの整備で契約したと発表した。今回の契約により、SPY-7はロッキード・マーティンにとって初の海軍搭載のSバンド固体化レーダーとなるとのこと。
 「F-110」フリゲートへのSPY-7の配備は、ロッキード・マーティンとスペインのSIerであるインドラが共同で行うとしており、「F-110」フリゲートのイージスシステムは、最初の「F-110」フリゲートが2026年に配備された際にはSCOMBA戦術情報処理装置と統合するとのこと。
 なお、SPY-7は既報の通り、米国政府から「AN/SPY-7(V)1」として制式化されたLMSSRで、日本でもイージス・アショアのレーダーとして選定している。また、カナダ海軍の艦艇建造計画や米国政府の進めるプログラムでも利用するという。

 

※画像=SPY-7を装備した「F-110」フリゲートの予想図(提供:ロッキード・マーティン)