JAXA、衛星SARインフラ変位監視ツールで2社と許諾契約

　宇宙航空研究開発機構(JAXA)は12月18日、開発した『衛星SARデータによるインフラ変位監視ツール』(ANATIS〈アナティス〉）について、中日本航空とSynspectiveの2社との間で、知的財産許諾契約を締結したことを発表した。
　JAXAは今年8月30日に商用利用事業者を公募。今回2社との間で契約を締結し、事業準備が整い次第、ANATISを利活用したソリューションサービスの提供することができるとしている。
　ちなにに、ANATISは予防保全によってインフラの維持管理を低コストで実現することを目的に、内閣府戦略的イノベーシ ョン創造プログラム(SIP)事業(2014年度～2018年度)の成果を一部活用し、河川堤防、港湾、空港を対象にインフラ変位を高精度に検出する技術として開発したもの。今年9月には、日本国内の社会資本のメンテナンスに係る優れた取組や技術開発を表彰する総務大臣賞「インフラメンテナンス大賞」を受賞している。
　JAXAは、ANATISを普及させることで、・・・