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2018.06.06

WING

ベピ・コロンボ水星探査機の打上準備進む

 3宇宙機を合体し年末にアリアン5で打上げへ

 アリアンスペースはこのほど、欧州宇宙機関(ESA)と宇宙航空研究開発機構(JAXA)が共同開発した水星探査機ベピ・コロンボを構成する3機の宇宙機がフランス領ギアナの打上げ基地に到着し、検査、打上げ準備作業が年末の打上げに向けて進展していることを明らかにした。
 水星に2025年に到着して1年程度の観測を目指すベピ・コロンボは、Merucury Planetary Orbiter(MPO)、Mercury Magnetospheric Orbiter(MMO)そしてMercury Transfer Module(MTM)の3機の宇宙機を結合して、太陽に近づくため大きなサン・シールドを付加するなど複雑な構造をしている。このため打上げ準備作業も数カ月以上を要するものとなっているという。
 MTMは母船であり、MPOとMM0はそれぞれ水星軌道に投入されて、水星を近距離から1年間調査する。調査は大気、磁気、地表面など多岐にわたる。
 輸送用コンテナから出された各宇宙機は検査後、電源投入、電池検査、地上支援装置接続により各種試験を実施、それから太陽電池パドル装着、パドル展開機構作動試験、断熱シールド材装着、サン・シールド取り付け、圧力試験、燃料注入、接続と準備作業を続けて行く。