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山崎幸二統幕長、多次元統合防衛力の構築に着手
令和の時代に相応しい自衛隊へと進化・飛躍へ
明けましておめでとうございます。WING読者の皆様におかれましては、輝かしい新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。
昨年は、5月1日に皇位継承が行われ、「令和」の時代が幕を開けるなど、わが国にとって大きな節目の年となりました。
一方で、わが国を取り巻く安全保障環境が一層厳しさと不確実性を増す中、宇宙・サイバー・電磁波といった新領域の脅威への適切な対応が求められるなど、テクノロジーの進化に伴い安全保障のあり方が根本的に変わる新時代が到来しております。
このような中、昨年は、新たな防衛計画の大綱及び中期防衛力整備計画に基づき、「多次元統合防衛力の構築」に着手するとともに、警戒監視、対領空侵犯措置、弾道ミサイル防衛等に万全を期す一方、広域かつ甚大な被害をもたらした台風第19号などの大規模災害に対しても、関係機関等と連携し、人命救助や給食・給水・入浴支援等、被災者の方々に寄り添った活動を実施して参りました。
また、ソマリア沖・アデン湾における海賊対処行動により航行の安全を確保するとともに、日米共同統合演習や自衛隊統合演習等を通じ、統合運用能力の維持・向上に努めて参りました。
本年は、良き伝統を継承しつつ、令和の時代に相応しい自衛隊へと進化し飛躍する年にしたいと思います。あらゆる事態に即応し得るよう、領域横断作戦に必要な能力や統合運用を支える能力を向上するとともに、米国を始め関係国軍との連携強化などを図り、統合運用態勢をより一層強化して参る所存であります。
また、本年は東京オリンピック・パラリンピックが開催される予定であり、関係省庁等と連携し、安全確保と円滑な実施に協力して参ります。
結びに、今後も時代の変化に適切に対応し、国民の負託に応えるべく日々の隊務に精励することをお誓いするとともに、本年がWING読者の皆様にとりまして幸多い年となりますよう、ご祈念申し上げ、新年のご挨拶とさせて頂きます。
※写真=統合幕僚長の山崎幸二陸将(提供:統合幕僚監部)
※写真=「かが」に着艦した車両搭載のCH-47(提供:統合幕僚監部)