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2020.01.15

WING

陸自1ヘリ団、年頭編隊飛行訓練を実施

酒井陸将補、「多次元統合防衛力構築で多様な任務対応」

 【写真・文=石津祐介】陸上自衛隊、木更津駐屯地の第1ヘリコプター団は1月9日、新年恒例の年頭編隊飛行訓練を実施した。当初の予定では8日に実施予定であったが、悪天候のため9日に順延され、当日は好天に恵まれ快晴のもと編隊飛行訓練が行われた。
 第1ヘリコプター団は、陸上総隊隷下の部隊で航空輸送任務のほか要人空輸、災害派遣など、様々な任務を全国規模で行動する部隊で、国際緊急援助隊や在外邦人等輸送の任務に備えている。
 今回の訓練は、第1ヘリコプター団長の酒井秀典陸将補を訓練指揮官とし約100名が参加。参加機は、第1ヘリコプター群、特別輸送ヘリコプター隊、連絡偵察飛行隊、第102飛行隊から訓練機11機(CH-47JA×5機、LR-2×2機、UH-60JA×2機、OH-6D×2機)、要人輸送機2機(EC-225LP×2機)、そしてオブザーバーとしてアメリカ陸軍(UH-60×3機)が訓練に参加した。
 編隊飛行開会式では、酒井秀典陸将補が訓示を述べ、その冒頭「房総半島に甚大な被害を及ぼした台風15号および19号に伴う災害派遣等の各種災害への対応及び令和最初の行幸啓など、各種任務の完遂ご苦労であった」と隊員を労った。
 周辺国の脅威や自然災害などについて「様々な課題や不安定要因が顕著化、先鋭化し昨年以上に厳しさを増している」と述べ、今年の部隊の役割について「多次元統合防衛力の構築を進めつつ、我が国の防衛の他、東京五輪に関わる国家的行事への協力をはじめとする多様な任務への的確な対応を求められる重要な年であり、この中において、陸上総隊直轄部隊である第1ヘリコプター団への期待値は高い」と期待をにじませた。
 また、今年度のV-22オスプレイの導入については「第1ヘリコプター団に対する期待と担う役割が、より一層大きなものになるものと認識している」と述べた。・・・

 

※写真=富士山をバックに編隊飛行を行うCH-47JA

※写真=隊員の前で訓示を述べる酒井秀典陸将補

※写真=今年度の3月で退役となるOH-6D。観測機や練習機として活躍した