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2020.01.23

WING

三菱重工、大江時計台に航空史料室誕生

大戦期までの史料公開、「零戦」「秋水」復元機も

 三菱重工の航空機事業を長きに亘り見守ってきた大江工場のシンボルでもある時計台が、「大江時計台航空史料室」へと生まれ変わる。来る1月31日から公開を開始する。
 大江時計台のある大江工場は「零式艦上戦闘機」など、日本の航空史にその名を刻む名機たちが誕生した機体だ。現在開発中の「スペースジェット」の前身である「MRJ」なども、ここから生まれた。時計台は旧事務本館として活用されてきていた。
 三菱重工はこれまで、名古屋航空宇宙システム製作所小牧南工場に史料室を設置してきたが、
同室を2017年5月末に閉鎖。その展示物や所蔵品を移設・再整理して、大江工場の時計台に、新たに史料室を開設することにした。
 大江時計台航空史料室は、三菱重工航空機技術の黎明期である大正期から第二次世界大戦終戦とその整理期である昭和20年代までを展示範囲としてする。
 主な展示物としては、当時の一次史料・所蔵品などを中心に構成し、開設時点では148点の実物、60点のパネルをはじめ、所蔵する多くの技術資料類を展示している。零式艦上戦闘機、日本初のロケットエンジンを搭載した局地戦闘機「秋水」の復元機も展示する。・・・

 

※見学申し込みサイト
https://www.mhi.com/cgi-bin/jp/inquiry/index.cgi?code=00141

 

※写真=日本の航空史を見続けてきた大江工場時計台に史料室が誕生。日本の航空史を彩る数々の名機たちの貴重な史料を目にすることができる(提供:三菱重工)

※写真=大江時計台航空史料室の内部(提供:三菱重工)