ウイングトラベル
武漢市の「感染症危険情報」レベル2に引き上げ
JTBグループは2〜3月のツアー催行中止決定
外務省は1月23日付で、中国全土に発出していた感染症危険情報を一部引き上げ、武漢市についてはレベル2の「不要不急の渡航は止めてください」に引き上げた。武漢市以外の中国全土については、レベル1の「十分注意してください」を継続する。
それによると、武漢市人民政府は1月22日、原則として必要がなければ武漢以外の人については武漢に来ないように、また、武漢の市民は特殊な状況がなければ武漢を離れないように呼びかけている。
また、武漢市は、「23日10時より、武漢市全域の公共交通、地下鉄、客船、長距離バスは暫定的に営業を停止する」、「空港、鉄道の駅および武漢を離れる道は暫定的に封鎖する。再開の時期は別途通知する」旨を発表している。
JTBは、JTBメディアリテーリングが2〜3月に設定していた日本−武漢線を利用するツアーについて、ツアーの催行中止を決定した。既に顧客への連絡を始めている。催行中止を決めたツアーは、三国志をテーマにした周遊型ツアーで、日本−武漢線を利用する行程だった。
阪急交通社は、武漢を訪問する直近のツアーの設定はなく、3月出発が数本あるとして、今後の状況や外務省の感染症危険情報などを参考にしつつ、対応を検討するとしている。3月に設定しているツアーは、世界遺産の武陵源を訪れるツアーで、最終日に武漢に1泊する行程だとしている。
KNT-CTホールディングスは、グループ会社のクラブツーリズムで、武漢を訪問するツアーの設定が3月以降にあるとして、今後の状況を見ながら対応を検討するとしている。
ANAセールスは、武漢を訪問するダイナミックパッケージを設定しているが、直近の申込者はいないとしている。今後の対応については検討するとしている。
※写真=外務省は武漢市の感染症危険情報をレベル2の「不要不急の渡航は止めてください」に引き上げた