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2020.01.29

ウイングトラベル

JTB、人財ビジネスで「ならではの強み」発揮

2025年に売上高100億円の実現目指す

 JTBは先日本格参入を発表したツーリズム業界向けの人財ビジネスの今後の事業方針について、人財ビジネス事業専門会社「JWソリューション」に共同出資したワールドホールディングス(ワールドHD)とともに1月28日に記者会見を行った。会見でJTBの高橋広行社長は「ツーリズム産業の環境が変わる中で人手不足の問題が深刻化しつつある。そうした中でツーリズム事業者との強固なネットワークと人財育成に関する豊富なノウハウというJTBならではの強みを活かし、単なる人財紹介業にとどまらない新たな価値を創造していきたい」と述べ、新事業に対する強い意気込みを示した。
 JWソリューションは手始めに東京・大阪エリアで中価格帯の宿泊施設に対する接客人財の派遣事業を展開。将来的にはテーマパークやMICE施設などツーリズム関連施設向けに事業領域を拡大していく。さらに営業体制についても2025年までに全国ネットワークを構築していく。ツーリズム分野での人財関連事業は現在1900億円市場といわれている。そうした中でJWソリューションは25年までにシェア5%に相当する100億円の売上獲得を目指していく方針だ。

 

 コンソーシアム型モデル構築で多様な人財確保
 人財定着へ緊密なフォロー体制を確立
 中価格帯の宿泊施設から人財の提供を提案
 テーマパークやMICE施設向けへの展開も視野

※写真=記者会見で固い握手を交わす関係者。写真左からワールドHDの伊井田栄吉会長兼社長、JWソリューションの本多信二社長、JTBの高橋広行社長、JTBコミュニケーションデザインの細野顕宏社長